木造軸組み工法による耐火建築物認定設計者

この度日本木造住宅産業協会の木造軸組み工法による耐火建築物(1時間耐火)認定工法を用いる建築物に関する指定業務の設計者として登録いたしました。

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これにより木造の4階建ての耐火建築物の設計が可能になり、今までRC造や鉄骨造でビルなどの計画を考えていたオーナーにローコストで性能の高い建物を提案することが可能になりました

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写真は木造3階建ての準耐火建築物で耐火性能、遮音性能、断熱性能、耐震性能など全ての性能面において優れた住宅で、長期優良住宅の認定も受けています

 

木造は建築費が安い、RC造は確かにプレミアム感も高く、遮音性も高いですが鉄骨造はRC造や木造と比較して明確なメリットがそれ程見当たりません。

勿論高層であればメリットは出てきますが4階建て程度の中層建築物であればRC造ほどプレミアム感を持ってもらえない割に建築費がかかり、耐震性や断熱性なども木造と大差ありませ。木と鉄とでは素材としての強さは鉄の方に強度はありますが、建物の耐震性は全体のバランスで決まります。構造計算によって適正に設計して耐震等級2又は耐震等級3の建物であればRC造、鉄骨造、木造としての耐震性能に差は生じません。また、断熱性も断熱材の質・厚みにより決まるので構造の違いに差は生じません。但し遮音性は鉄骨や木造はRC造にはかないません。

問題は耐火性です。RC造は鉄骨造は世間一般では耐火建築物として認められてきましたが、木造は木である以上燃えやすく耐火建築物としては考えにくいというものが一般的な考え方です。ですが広く知られていませんが木造にも耐火構造の認定というものがあり、RC造や鉄骨造と同様に1時間耐火構造というものが可能になりました。

木造はRC造や鉄骨造と比べて建物重量を軽くすることができるため、耐震性も利点が多く、地盤に関してもRC造や鉄骨造の様な大幅な地盤補強を必要としませんので、土地としての資産価値を下げにくくすることも可能です。当然大掛かりな杭打ちの数十年後にはその杭を引き抜く費用も発生し、RC造や鉄骨造では建物の解体費用も莫大なものになります。

つまり木造は建築費が安いので金融機関に借りるお金も少なくて済み、減価償却期間を短く設定することができます。

建物は建てて終わりではなくライフサイクルコストというもので考えれば木造はRC造や鉄骨造に比べて大幅な金額差が出てきます。

大切な資金を有効に建物に活かしたいビルオーナー様はぜひご相談ください

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